月: 2018年6月

M&Aは身売りをすることになることから、あまりよくないイメージを持っているのが買収や合併になることが多いですが、けっしてそのようなことはありません。譲渡する法人にとって買取は大きなメリットが存在していることも知っておきましょう。

後継者に悩まされなくて済む

人材不足が指摘されているように、企業の後継者不足もこれから顕著な問題になってくると言われています。約70％近くの企業がこの問題に悩まされているのも事実です。優秀な社員に担ってもらうかたちもありますが、子息に任せる悪しき習慣があるのも日本。そこからおかしくなる企業も多いです。買収と合併はそのような問題をなくすことも可能です。

一部の事業を譲渡するかたちもある

すべての事業を譲渡しないといけないと感じている人も多いですが、そういうわけではありません。一部の事業だけということもできます。自分たちではなかなか収益を出すことができない事業部を他に任せて、後は自分たちが得意な事業で業績を延ばすことも可能です。このようなかたちでもM&Aを活用することができます。

企業の存続は大きなメリット

買収合併は結果的には企業の存続を意味します。会社名を引き継げる可能性もありますし、なにより大切な社員をそのまま会社に在籍させることができます。安易に廃業をすると、いろんなところに迷惑をかけることになりますので企業の存続を検討することをおすすめします。

身売りという感覚が少ないのもM&A

このように譲渡する側には大きなメリットがあることを知ってください。役員の立場がなくなるようなこともありますが、交渉次第では代表権がない役員になれることもあります。あくまでも相手次第になりますが、譲渡するメリットは大きいです。

少し意外なかたちのM&A法人の買取になります。ほとんどが企業の廃業に伴う譲渡や事業拡大のビジネスチャンスによって買収や合併が成り立つケースが多いですが、最近増えているのが跡を継ぐためのM&Aです。このようなかたちもあることを知っておくと良いでしょう。

跡継ぎがいない大きな問題を抱えている日本

その数は65％の中小企業に該当すると言われています。子息に継がせることも多いですが、自身が反対をしたり、経営が分からない子息に継がせてとんでもないことになることもあります。少子化社会になりますので、今後この問題は大きくなると予想されています。こんなときにも法人の買取は大きな力になってくれるでしょう。

継いだけれど何をしていいのかわからないとき

経営のことなんてわからない人が継ぐことも珍しいことではありません。こんなときにも法人の買取を活用することができます。企業が後は引き継いでくれますので、役員として居座りたい条件を提示し、それを受け入れてくれる買取側がいれば契約はすんなり進むことになるでしょう。

いろんなかたちで利用することができる譲渡

無理に後継者を就けて経営をむちゃくちゃにするよりも、戦略を持った企業から買収や合併案を受け入れた方が良いこともあります。実質M&Aが起きたとしても、条件次第では役員として居座ることもできますので、ここは交渉が必要です。

無理に跡を継がせるよりも明確な戦略を持っている企業のほうが安心できる

めちゃくちゃになって経営状態が悪くなるよりも、素直に買収や合併を希望している企業を探した方が良いこともあります。いろんな情報を持っているコンサルタントに相談することによって、世継が成功することになるでしょう。

譲渡する側、譲り受ける側にとってどんなメリットがあるのかを知ることが大切です。廃業を避けたり事業拡大のチャンスがあることがよくわかっていますが、それ以外にも大きなメリットを持っています。そこをしっかり理解しておくようにしましょう。

譲り受ける側は短期間で事業拡大を図ることができる

新規に事業を立ち上げるよりも短期間でいろんなものを入手することができます。顧客から販売拠点・人材・ノウハウをいっきに譲り受けることができますので、大きなビジネスチャンスを得ることができるでしょう。他地域に進出する際もその法人が持っているノウハウから、一気にシェアを広げることができます。買取をする側にとっては大きなビジネスチャンスです。

会社名を守る契約も可能になる

合併や買収をした場合、企業名がなくなると感じる人が圧倒的に多いです。しかしそのままにすることもできます。いろんなかたちで事業を譲渡することができますので、企業を存続することにも役に立つ戦略がM&Aと考えてください。すべて何もかも変わるわけではありません。

譲れない点をはっきりとさせることが大切

譲渡する側もここだけは絶対に譲ることができない信念もあるでしょう。そこを受け入れてくれる買取側が必要になります。だからこそその点をはっきりとさせて、コンサルタントに伝えるようにしましょう。交渉がこれからを左右します。

交渉によっていろんなかたちを実現することができる

考えているようにすべてが吸収されるわけではないことを理解してください。いろんなかたちで生き残ることができ、買取った側もビジネスチャンスを広げることができる方法です。成功するためには互いの法人を知ることが重要になります。

先入観や誤解から買収と合併であるM&Aを避ける人も多いです。いろんな事情があって譲渡を検討している人が先入観や誤解から積極的な姿勢を失わないようにしっかりその点を説いておきましょう。この先入観と誤解が大きな利益を損なえる可能性があります。

大きな企業だけが買収と合併ができるわけではない

流れてくるニュースでは大企業が買収や合併を行っていることから、先入観として中小企業には関係がないと感じている人も多いです。しかし大手の企業から中小の法人を買取するケースも珍しくはありません。よって大きな企業だけの専売特許ではないことを理解してください。どんな法人にもチャンスはあります。

利益や価値がないと自分で判斷をしないように

企業が目をつけるような資産や価値がないと判断している経営者もいるでしょう。しかしある地域や取引先の優良性によって、大きな価値を持つことがあります。このような点は経営者の方にはわからないこともありますので、コンサルタントの力が必要です。

赤字であってもそうではなくても大きい問題にはならない

赤字の法人を買取って節税目的に使うようなこともありますが、条件が必要になります。実は赤字であってもそうでなくても買収や合併はそれほど影響をしません。必要になるのは、その企業が持っているポテンシャルです。よってどんな企業にも譲渡できるチャンスがあることを理解してください。

興味があるなら相談から始めよう

いろんな事情を抱えて会社の存続を検討している経営者の方もいるでしょう。そのような方は、譲渡に興味を持っているのであればM&Aを専門にしている企業に相談をすることですっきりすることができるはずです。変な先入観や誤解でチャンスを見逃さないで下さい。

買収合併を成功させるには、マッチングがしっかりしていないといけません。表面上ではわかることでも、買収や合併を行ってからトラブルが生まれるようでは遅いです。だからこそ良質なマッチングが必要となります。3つのポイントからみていきましょう。

相乗効果をもたらすことが確信できる

財政状況の確認も重要事項になっていますが、法人の買取を行う際に必ず必要になる概念が相乗効果です。シナジー効果と呼ぶことが多いですが、買収合併を行った後に、どちらとも相乗的に効果を発揮しなければ意味がありません。ここは大きなポイントになりますので、はっきりとしておきましょう。

戦略的に重要な役割を果たすことができる

シナジー効果を求めることとよく似ている概念ですが、戦略的に重要な役割を果たすことも大きなポイントです。買収される側であれば未来志向の企業戦略を持っている会社であれば、安心して従業員を預けることができるでしょう。譲り受けた側であれば、他の地域では輝けるような事業戦略があれば、大きな戦力となります。ここも重要なポイントです。

企業文化が似ていること

避けて通れないが企業文化です。わかりやすく説明すると、文化系と体育系は水と油のような関係で、その文化のなかで溶け合うには時間がかかります。買収合併したあとも企業文化が大きく異なるようでは、社員同士の摩擦は必須となるでしょう。このような点も注意して見ておかなければいけません。

この3点は選ぶ時に重要なポイントとなる

相乗効果・戦略的な役割・企業文化が似ていること。この3点が買収や合併を行う時に必要不可欠なマッチングポイントになりますので、しっかり把握してから交渉を進めるようにしましょう。